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2007年9月号

物心がつき始める頃、誰しもが初めて手にする筆記用具は鉛筆だろう。
鉛筆の思い出は数知れず。十二本入った紙箱を大切に入学祝いに買ってもらった新しい机の引き出しの片隅に隠すように入れた事。カッターナイフできれいに削った先の尖った数本を机の上にきれいに並べ端から使っていた事。手では持てなくなった「ちびた鉛筆」に画期的ともいえる金属器具を付け「鉛筆の命」が終るまで使った事・・・・。
簡単に削れる手動や電動の鉛筆削りはあったが、なぜかナイフで削る鉛筆が好きで、今でも時間をかけて削る。少し抵抗はあるが、忙しい時は、数本だけ「泥棒削り」「貧乏削り」と鉛筆の両端を削り、効率よく使った。
日本の鉛筆には、硬度が十七種類あるそうだが、そんなに種類は見たことがない。せいぜいHB,F、B,2B位しか使ったことがない。
ちょっと調べたら、徳川家康や伊達政宗も鉛筆を使ったそうだ。家康の鉛筆は、硯箱に入っている状態で発見され、政宗の鉛筆は、発掘後、風化し、現在では原型をとどめておらず、風化する前に複製品が作られ保存されているらしい。最近では、ぐにゃぐにゃと曲る鉛筆や削らなくてもすむ紙巻を剥がすように使う鉛筆、鉛筆の先にキャラクターがついたり、ゲームが出来るものまで出来て、使用目的以外に楽しめるものも数多い。ついでに消しゴムは・・・と調べてみると、一七七〇年イギリス人によって作られた。ちなみにそれ以前は、パンを使用(消しパン)。
日本で鉛筆が使われ始めた頃には、すでに消しゴムはあった事になる。
九月二十二日から「近藤藏人鉛筆画展」が始まる。クラフト紙に鉛筆で描いた作品。「よみがえる記憶」として自分を取りまく人々や風景、犬などリアルに表現している。
また、九月八日から第二回目になる太田在住の「広田義人個展」耳をすまして—を開催。
例年にないような猛暑から、朝晩涼しく秋らしい空模様になってきた。
秋の公募展や県内でも個展、グループ展が数多く始まる。
芸術の秋・・・という季節になると、ホッとするような、慌しいような不思議な時間感覚、空間感覚になるが「心を遊ばせる」には良い季節だと思う。健康のためにも適度な散歩をして、会話で心和ませる空間としてノイエス朝日にお出かけ下さい。
新しい出会いがあると思います。

展覧会情報

広田義人個展 耳をすまして 
九月八日(土)~十六日(日)
午前十時~午後六時(最終日は午後五時終了)

近藤藏人鉛筆画展
九月二十二日(土)~三十日(日)
午前十時~午後六時(最終日は午後五時終了)

飯出袈裟市木工展 暮らしの挽物 
十月六日(土)~十四日(日)
午前十時~午後六時(最終日は午後五時終了)

大倉美枝子七宝展
十月二十日(土)~二十八日(日)
午前十時~午後六時(最終日は午後五時終了)

*十月のご案内状及び十二月までのノイエス朝日のスケジュールにつきましては、次回の「ノイエスだより」でご紹介いたします。
なお、ノイエス朝日(画廊)は、会期中以外は休廊しておりますので、ご了承下さい。
会期中のお電話は、午前9時30分~午後6時30分にお願いいたします。ただし、ファックスの受信は時間外でも可能です。
よろしくお願い致します。

〈県内外の展覧会案内〉
井上雅子油絵展〈前橋市民文化会館〉
九月二十六日(水)~三十日(日)十時~六時

七宝の書画 斉藤かほる展~時空をこえて~
九月一日(土)~二十九日(土)日曜・祝日休館

日仏会館エントランスホール〈東京渋谷・恵比寿〉

ノイエスからの本の紹介 

句集「あの子じゃわからん」 堤 美代
定価2000円(税込)
題字 真下 章

詩人の堤美代さんが句集「あの子じゃわからん」を出版した。「ある日不意に、俳句のような詩句が口を衝いて出てきた。」と言う。
言葉が湧いてきて止まらなくなる・・・と。
日常使っている言葉が活字になった時、言葉は紙の上に印刷された記号ではなくなり、呼吸をはじめて生命をもち、生きもののようになる。
畑仕事や家事や育児そしてあるものとの出合いから言葉は突然溢れてくる。
そんな豊かな感性をもった詩人の心を少し覗きこんだ句集。本作りの過程で何度がお話をした。
少しの自己解放は、次の新しい仕事の一つのステップになるような気がした。
言葉とは、不思議なものだ。

(編集 ノイエス朝日 企画編集部)
*ノイエス朝日で扱っております。

ノイエス朝日のティータイム

先日、ノイエス朝日で開催いたしました「没後十周年 マザー・テレサ追悼写真展」(写真家/沖守弘)は好評のうちに終了。
約1000人の方々のご来廊をいただきました。
多く方々にマザー・テレサの心を理解していただき、小さいことからはじめる、愛の始まりを知っていただけたことと思います。
ちょっと微笑むことから始まる愛。
展覧会は終了いたしましたが、写真家・沖守弘氏の写真集は、数冊お預かりしています。ご希望の方は展覧会会期中にご来廊の上、お求め下さい。
お待ちいたしております。

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