先日の上毛新聞「視点」に法隆寺や薬師寺の宮大工・西岡常一氏の事を書いたが、あれから「木」についての本を手に取る事が多い。
西岡常一氏関連のCDやビデオも何度も見た。小原二郎著「木の文化」や「樹木図鑑」など時間を見つけては目を通している。
その「木の文化」の中にこんな文章がある。
「日本では、人と物との触れあいの深さが独自の文化を育てた。素足の感触という言葉であらわされる膚と畳との関係、さわったりよりかかったりする木の柱・・」「西洋ではスープ皿も肉皿もみなテーブルの上におかれて、手はナイフとフォークをもつが皿にはふれない。だが日本では、汁わんも飯茶わんも手にもって食べる。料理には味覚と視覚と臭覚に触覚まで加わっている」と。
多くの本やビデオでは、木のあばれたり狂ったりするくせについて書かれ、伝統の木工では、くせを読みとって狂わぬものを作ることにその真髄があると考えられてきたと言う。生きていた樹木の自然の力をそのまま殺さずに、木の筋に沿って割り材を木取った。その技術は、指物師などの一部の職人のなかに受け継がれてきた。
展覧会の案内状作りのために飯出袈裟市氏から届いた「塩地ちぢみ杢丸盆」の木目の美しさには目をみはった。また長年の修練の技術に魅了された。生活の中で「用の器」を使う楽しみを年齢を重ねるごとに、頭ではなく、感覚で楽しめるようになった。群馬で木や土や草花や群馬の繭などで作品作りをしている職人や作家と出会い、話をし、そして手に持って使える楽しみを多くの人に味わっってもらえれば・・・と思う。
私事ではあるが、群馬県蚕糸技術センターでの「絹へのふれあい体験学習講座・座繰り体験コース」もあと数日で終了する。18日間の集中講座・体験・見学と実に多くの事を学ばせていただいた。蚕の卵の「掃立」に始まり、飼育、桑の収穫、座繰りはもちろんの事、精錬実習・撚糸実集・精錬工場、ニット工場、撚糸工場、機織りの見学・・と、そこでさらに自然と共存する大切さを学んだ。そしてそこで出会った熱心に指導して下さる人々、多くの蚕や絹を愛し、次の時代に継承していこうとする仲間たちに出会えたことは、さらに大きな私の宝となった。
(武藤)
ノイエス朝日の展覧会案内
飯出袈裟市木工展 暮らしの挽物
10月6日(土)~14日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)
大倉美枝子七宝展
10月20日(土)~28日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)
*詳細につきましては、後日ご案内状と一緒にお知らせいたします。
藤森カツジ個展(貸し画廊)
11月7日(水)~13日(火)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)
山田展也個展
11月17日(土)~25日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)
小松健一・住谷夢幻二人展
「上州」写真と書によるコラボレーション
12月1日(土)~9日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)
特別イヴェント
作家二人によるオープニングトーク
12月1日(土)午後3時~4時30分
入場無料(ただし、お席の準備の為、要予約)
酒井甲夫 ぐい呑 てん
12月15日(土)~23日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)
岐阜県土岐市在住、酒井甲夫先生の久しぶりの前橋での個展。ぐい呑を主に展示します。
志野の味わいをお楽しみに。
県内外の講演会・展覧会のご案内
針生一郎 先生
「群馬の文学と美術を読む」
10月25日(木)午後1時~3時
群馬県立図書館3階ホール
入場無料(要予約)
電話027-231-3008
泉澤 守 ステンドグラス展
10月8日(月)まで ギャララリーくぼにわ
電話 027-381-1080
平出 豊 作品展 微音のすがた
10月6日(土)~14日(日)
ギャラリーART G
電話 027-328-1041
第29回 ふるさと石仏写真展
上州石仏の詩(うた)
10月19日(金)~24日(水)
高崎シティギャラリー第三展示室
山名将夫個展
10月10日(水)~16日(火)
高崎高島屋5階アートギャラリー
高橋敬子展
10月6日まで
東京・銀座・ギャラリーなつか
斉藤芳子七宝展
10月18日(木)~23日(火)
東京・銀座G2ギャラリー
伊津野雄二展
10月10日(水)~24日(水)日曜休廊
東京・京橋・ギャラリー椿
*時間・場所につきましては、直接お問い
合わせ下さい。
