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2008年1月号

久しぶりに新特急あかぎに乗って東京に出かけました。
新国立美術館はオープンしたものの、なぜか上野周辺の雰囲気が好きで、その後、渋谷の松濤美術館や主な展覧会を二つ三つ見たり、銀座や有楽町の画廊を数件のぞいてみました。展覧会の打合せや群馬県出身の作家の個展を見に行く事が目的ですがせっかくだからと無理をして走り回るような東京行きを何十回と繰り返してきましたが、都会の変わりようには驚きます。

私の生まれた桐生は、ほとんど街並や道幅も変わらず路地が美しい曲線を見せています。商売をしているのか、していないのかわからないような店舗が数件並んでいたり、それでも若者が始めた洒落た店が数件あったりと前橋とは、また違った雰囲気が感じられ、いかにも桐生らしい粋なところがうれしくなります。

先日、ノイエスのお客様に頼まれて桐生に行くのに面白い場所や美味しい店などを教えてほしいと電話があり、地図を切り貼りして長いオリジナル地図を作りました。その地図に書き込みをしていると、自分がぶらぶらと散歩をしているようで、変わらない町もいいものだ・・と思いました。
ずいぶんと前から、日本各地で町の空洞化(ドーナツ現象)やシャッターの降りた商店街が社会問題になっています。
桐生の町を歩いてみると、カーテンは引かれているもののシャッターは他の町から比べると少なく、人が住んでいる様子が見えます。人の生活が感じられない町、人の顔が見えない町に誰が魅力を感じるのだろうか・・・と思いました。
都内では、信号待ちの多くの人がボタンを押したように一斉に携帯電話でメールを始め、駅の改札口では、カードで通過していく人が急激に増えました。無機的な部分で大事な何かが消耗され、心が細くなっていくことが目にみえてきます。機械化される事は便利のようですが、複雑なシステムは、慣れない者には不便で脅威です。
電車の中で、私にとっては少し難解な小説を読みながら何百年も前から本質的に変わらない人間と、現代社会の変化の中で変わらずにはいられない人間の悲しさを感じながら、窓の外に流れていくマッチ箱のような家々にも人々が生活をしている現実に少しホッとした東京行きでした。

ノイエスには、少し早い桜が可愛らしく咲いています。 春は、もうそこまで来ているようです。

ノイエス朝日の展覧会案内

第2回 冬のサロン 

1月26日(土)~2月3日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

金家秀男、木村明、茂木康一の三人の火を使う作家による第2回冬のサロンです。
金家秀男氏の陶芸は、日常雑器を中心に、またガラス作家木村明氏の優しいガラスの質感と透明感は、この季節の自然の美しさを映し出しています。茂木康一氏は、鉄を素材にカード立てや小物入れ、照明などを展示。
今回は、バレンタインや卒業、入学祝に最適な作品を展示販売いたします。
お誘い合わせの上、お出かけ下さい。

綿貫哲雄作陶展

2月9日(土)~17日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

勢多郡富士見村の工房「久呂保窯」で作陶を続ける綿貫哲雄氏のノイエスでの3回目の個展です。

今井ひさ子展

2月23日(土)~3月2日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

ニットソーイング真作品展(貸画廊)

3月4日(火)~6日(木)

濱田朋子陶展

3月8日(土)~16日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

*詳細につきましては、後日ご案内致します。

ノイエス朝日 本のご案内  

先日の「ノイエスだより」でもご紹介しました群馬県立土屋文明記念文学館編集による「あゝこれ山」―赤城山文学紀行―は、おかげさまで大変好評をいただいています。志賀直哉「焚火」をはじめ山村暮鳥の「赤城山」、高村光太郎「赤城相聞歌」など四十六人の明治から昭和にかけての文人・芸術家による赤城で生まれた作品を中心とした紀行文です。当時、山を散策し、生活した作家の声・文章をお楽しみ下さい。

定価2000円(税込)
* ノイエス朝日で扱っています。
また、群馬県立土屋文明記念文学館ショップや書店(煥乎堂・文真堂・紀伊國屋書店前橋店)でも販売しています。

ノイエス朝日のティータイム

2月14日はバレンタインデーということで、デパートやスーパーでは特設コーナーが設置され、風変わりなチョコレートも数多く並んでいます。チョコレートを贈る習慣は日本独特のもののようで、「義理チョコ」や女性が女性へ送る「友チョコ」などもあるようです。3月14日の男性から女性に返礼のプレゼントをするホワイトデーも最近では定着してきました。ヨーロッパでは、男性も女性も花やケ―キやカードを贈ったりするそうです。
不思議なチョコレートを売る母娘が因習に閉ざされた村を幸せに導くフャンタジック・ロマンの映画「ショコラ」を最愛の人と炬燵にもぐりながら見るのも一粒のチョコレートを食べるより心が温かくなるかも知れません。先日、映画「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」で来日した俳優ジョニーディップも出演しています。あわせてジョニーディップ主演「チャーリーとチョコレート工場」などもお薦めです。

チョコレートの原料カカオには、多くの効用があると言われています。カカオに含まれる成分がボケ防止やストレス緩和にも良いとの事。これからは肥満にならない程度にちょっぴり口にしようと思いました。

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