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2009年2月号

久しぶりに本屋さんに出かけました。
ベストセラーの棚の本をパラパラと目を通し、直木賞の「悼む人」(天童荒太)、「利休にたずねよ」(山本兼一)を少し読み、郷土出版のコーナーで萩原朔美「死んだら何を書いてもいいわ―母・萩原葉子との百八十六日」をしっかり立ち読み。結局、免疫学者の多田富雄の「寡黙なる巨人」を買ってきました。多田富雄は、1934年生まれ、東京大学名誉教授。1995年には、国際免疫学会連合会長。抑制T細胞発見。野口英世記念医学賞、朝日賞など多数の賞を受賞。「免疫の意味論」で大佛次郎賞を受賞。1984年、文化功労者。能楽にも造詣が深く、『無明の井』『望恨歌』などの新作能の作者としても知られています。2001年、67歳を過ぎてまもなく、旅先の金沢で漢方医のもとで診断をうけていた時に脳梗塞に襲われ重度の障害を負いました。右手の自由と言葉をほとんど失い、それでも不屈の努力で左手を使いパソコンを打ち、コミュニケーションの手段を見つけ、ありのままの自分を表現しています。
多田富雄という人を知ったのは、だいぶ前にアロマテラピーを学んでいた時に免疫学についての簡単な本を買ったのがきっかけでした。
名前に惹かれたのか、文体に惹かれたのか・・・よくわかりませんがずっと心に住みついていて、再び「出合った」といった感じでした。
脳梗塞で倒れた自分を「まだ自分の中に何か新しいものが生まれるかもしれない」と冷静に客観視ししながら、唾液を飲み込むのも死と隣り合わせのような日々を過ごし、何度も涙を流し、どうして突然自分が・・・と何度も思い「何もかもうしなった。それを突き詰めると、何かが見える」と希望をもって、生きる勇気を感じました。
人の痛みは、なかなかわからないものです。しかし、どんな状況にあっても希望をもち、挑戦をして、自分の強さを発見していく努力が必要です。そんな大切な事を教えてくれた一冊です。
併せて、生前に何度かご縁がありました萩原葉子さんの事を書かれた本もお薦めいたします。人の生きざまを本から知るという事も、心が少し疲れていたり、不安になった時には大きな力になります。
結局、本屋さんを出た時は、辺りが真っ暗。(長時間滞在でした。)
フキノトウが出てきて、新芽も膨らみ始めました。
新しい事を始めるには、良い時期かもしれません。

(武藤)

〈ノイエス朝日のご案内〉

竹下孝哉・竹下鹿丸二人展

2月21日(土)~3月1日(日)
午前10時~午後5時

益子で作陶を続ける竹下孝哉・鹿丸親子の三年半ぶりの
ノイエスでの二人展です。
花器、皿などの食器を展示販売いたします。

※会期中以外は、休廊しています。

和久井英明油彩画展

3月10日(火)~17日(火)
午前10時~午後5時

近作20数点を展示いたします。

井上雅子油絵展
3月21日(土)~29日(日)
午前10時~午後5時

外国風景、山、花など大作約十点、小品三十数点を展示いたします。お誘い合わせの上、お出かけ下さい。

ノイエス朝日のティータイム

フランスからのお客様、「アントワーヌ・アンリ展」の時は多くの方々のご来廊をありがとうございました。
アンリは、2月24日まで大丸東京店で展覧会を開催しています。21・22・23日の2時過ぎは在廊しているそうです。

本のご紹介

「風の日和」
伊藤信吉生涯の足跡

採録・著  飯塚 薫
頒布価格 1000円

「沖村正康作品集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」

Ⅰ 2000円
Ⅱ  500円
Ⅲ 1000円

2月15日まで開催していました沖村正康氏の作品集が揃っています。ご希望の方には、作品「横笛」のポストカードを差し上げます。

書籍のご購入は、展覧会会期中にお願いいたします。郵送も可能です。(送料実費)
書籍定価は、税込表示です。

そうだ!映画を見にいこう!

シネマテーク高崎でサイモン・ラトル率いる「ベルリン・フィル」の北京、ソウル、上海、香港、台北、東京の六都市を回った大掛かりツアーの全容を。そこで演奏する団員の苦悩と・・・。音楽映画に留まらない人間ドラマが・・・。ついでにご紹介、「ベルリン・フィルと子どもたち」という映画もお薦め。DVDになっています。
上映作品は、全てここでは、ご紹介できませんが、さらに三月には、懐かしい「シェルブ―ルの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」など上映。チケットや回数券、メンバーズ会員について、また上映日時、駐車場につきましては、直接お問い合わせ下さい。
シネマテーク高崎027・325・1744
映画って、本当に良いですよ!

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