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2009年10月号

テレビで日光や北海道の紅葉の映像が映し出され、車を走らせるとコスモスが風に揺れて季節の移り変わりを感じることができます。ここ数日でノイエスに届いた展覧会案内も15~16通と芸術の秋が始まったようです。
人が表現し、発表する事。家を建てて住む事。創作して使ってもらう事。書いて読んでもらう事。作家と鑑賞者。作り手と使い手、書き手と読み手の心に響きあうものを探しあてる作業を続ける快さと難しさ。唯一その「感じる心」は、30年近い経験とその間に会った多くの作家達の存在が大きく影響しています。たぶんこれからもそうだと思います。

先日、ノイエス朝日では「水上勉と勘六山房展」を開催しましたが作家に会う機会は一冊の小説を読む以上に小説の行間を読む感覚を養えると感じました。さらに作家の作品を読み始めた時、その作家の呼吸までもが感じられるような錯覚を起こします。(先生にお会いしたのは以前のことですが・・・)
これは何も小説家だけに限らず現在展覧会を開催している多くの作家にもいえる事です。作品だけを鑑賞するのも良いですが、会場に作家がいたら話してみるのも大切です。一般的な評価だけを信じて作品を鑑賞せずに自分の眼でしっかりと鑑賞することを心がけてみてはどうでしょうか。そして事前に案内状が手元にあったら最低限案内状に眼を通しておくのは常識だと思います。作家との話もはずむ事でしょう。最近感じることは、物事に夢中になることは大切ですが、思考の外に自分をはじき出して、距離をおいて自分と向き合ってみると思いがけない自分探しが出来るものです。自己解放をすることは時には必要ですから・・・・・。
激動の社会といわれる状況の中で少し弱気になったら自然と向き合ってみたり、土いじりなどしてみるとすっきりするかもしれません。
また、それが無理なら本の中に飛び込んでみるのも一案かもしれません。逃避ではなく、一歩さがってみると本来の自分の姿がはっきりと見えてくるようです。迷っている時は原点に戻り、弱っている時は心身とも元に戻ると考えれば、そう大変なことではないかもと自分自身に言いきかせている今日この頃です。

(武藤)

〈ノイエス朝日のご案内〉

挽物制作50周年 飯出袈裟市木工展

会期  10月3日(土)~11日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

挽物制作50周年の記念すべき展覧会です。
「塩地拭漆丸盆」の大作をはじめ茶筒、茶托、椀など日常で身近に使う挽物作品を展示販売いたします。木目の美しさ、磨き上げられた確かな技術による作品の数々をお楽しみ下さい。

Masami SUMIA 住谷正巳展「メカニカル アブストラクト」

会期  10月17日(土)~27日(火)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

「メカニカル アブストラクト」の意味するもの

形を生み出すための、長い無機的な作業(時間)の中で、今回は、美について、更に孤独や愛についても意識的に考えてみました。その結果は、私自身の即興的な心象風景の断片となって、作品に結実しました。
私の作品は、金属材料をすべて手作りで加工して、仕上げます。しかし最終段階では、手作業の跡は消えてしまい、機械的要素だけが残ります。 作家としては、そこに現代性と人間性を見出しています。

住谷正巳

ノイエス朝日での2回目の個展です。
今回は前回(2006年)以後に制作した新作を展示いたします。お誘い合わせの上、お出かけ下さい。

麓 惣介の芸術 ナイーブな世界を切り取る

会期  10月31日(土)~11月8日(日)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時終了)

※次回のノイエスだよりで詳細はご案内いたします。

〈県内の展覧会・講座案内〉

※時間・入場料・休館日・休廊日、詳細につきましては 直接お問い合わせ下さい。(有料の展覧会もあります)

「妙義・磯部地域の文学」 群馬県立土屋文明記念文学館
 ~11月15日まで 電話 027・373・7721
文学館からのお知らせ:十月一日から5回シリーズで
「群馬の文学を読み解く~文学の教室」が開講されます。
①萩原朔太郎②山村暮鳥③村上鬼城④土屋文明⑤大手拓次

※申込みが必要です。直接お電話して下さい。

「群馬の美術 1941~2009」群馬県立近代美術館
~11月15日まで  電話 027・346・5560

「よろいとかぶと」 群馬県立歴史博物館
~11月29日まで  電話 027・346・5522
※歴博ショップにもお立ち寄り下さい。楽しいグッズが揃ています。オリジナルグッズも手に取ってご覧下さい。

木暮久子・銅版画展  ギャラリーART G
10月17日~25日 電話 027・328・1041

唐沢恭二淡彩画展  詩季画材2Fギャラリー
10月17日~25日 電話 027・224・5196
※ノイエス朝日で唐沢恭二さんの2010年カレンダー 「淡彩・山のカレンダー」(定価500円)を扱っています。

山名将夫展 静謐なる品格 富岡市立妙義ふるさと美術館
10月20日~11月15日

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