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2009年11月号

国道122号を通り足尾、中善寺湖畔、戦場ヶ原、奥日光、菅沼、丸沼と、そして川場に抜け温泉にゆっくりと浸かる一日を過ごしました。途中、天然きのこを販売している店が数件あり、早速買い求め帰宅早々「天然きのこ入りの煮込みうどん」を作りました。
天然きのこを購入したら、まず始めに「きのこの虫だし」をします。水洗いをして土やゴミを取り除き、フキンで汚れを拭き取ります。たっぷりの水に塩をふり軽くかき混ぜ、きのこを入れて12時間~24時間位置き、その後、丁寧に洗い、ザルに上げ水気を切ってから鍋に油を入れ、きのこを炒め(炒めすぎないように)水を入れ、煮こんでいきます。昔から母の後について山歩きをしながらイッポンシメジ、アカンボ、ネズミタケなどを採り、その苦味と歯ごたえが忘れられず、今でも一年に2~3度は楽しみます。茄子と豆腐も入れて贅沢な秋の味覚を満喫します。菅沼の近くでは北海道でしか獲れない「オショロコマ」をいただきました。岩魚の一種だそうです。岩魚と言えば「骨酒」と言うのもあって、熱く燗をした日本酒に焼いた岩魚を浸して楽しむものです。旅先で時々いただける機会がありますが・・・。作家の中には渓流釣りをし、料理までする人がいて、いろいろと教えて下さいます。

東京での公募展や企画展を見に行って久しぶりに東京駅周辺を歩き回りました。工事が多く、巨大化されていく地下道にも驚き、実生活と急速な社会の変化を受け止めていく自分がバランスよく微調整しながら歩いていかなくてはならないと感じました。
ノイエスの入口の萩の花が美しく咲いています。大した手入れもしていないのに突然咲いてくれました。草花は元気で正直なものです。
最近は来廊される方々との会話の中に野菜を作ったり、ジャム作りや手作り酵素を楽しんでいるというお話が出ます。社会が慌しく情報過多の反面、自然派志向になっているようです。
絵を描いたり、彫刻を作ったり、陶芸や木工、七宝、染色など作品作りをする人の中にはプロ顔負けの料理人がいます。そんな料理人に遭遇すると話を聞いたり、作る所に立ち会えれば、そっと傍にいってじっくり観察して、その技術を盗んでしまいます。
食欲の秋、芸術の秋と・・・展覧会で作品を見にいくのも忙しい毎日ですが太りすぎないように気をつけなくてはと思うこの頃です。

〈ノイエス朝日のご案内〉

没後七年 麓 惣介 展

会期 10月31日(土)~11月8日(日)
    午前10時~午後5時

※この企画展より終了時間が午後五時になります。

世の中には、多くの人に知られず作品だけを残して旅立った作家がいます。
活字にも、本にもならず原稿用紙に書かれた文字のまま。
キャンバスに生前の息づかいが感じられるほどのマチエールを残し、家の隅に置かれたままになっている油絵。薄汚れたガラスの下にある美しいデッサン。
旅立った人が残してくれた作品の中には、作家の呼吸や声や視線が感じられます。
麓 惣介という作家の作品を二人の友人とご家族によりノイエスで展示できることになりました。
忘れかけている優しさ、美しい色感、音楽を奏でるような構図。新しい絵画の世界、詩の世界を発見し、深く感動をおぼえることでしょう。

井口久恵パッチワークキルト展 〈貸し画廊〉  『回帰』in MAEBASHI

会期  10月12日(木)~15日(日)
午前10時~午後5時

今井昭満  籠橋宗範 二人展

会期  11月17日(火)~24日(火)
午前10時~午後5時

※終了時間は午後5時です。

今井昭満氏と籠橋宗範氏によるノイエスで初めての二人展です。

梁瀬江里子ニットサークル作品展 〈貸し画廊〉

会期  11月26日(木)午後1時~午後5時
          27日(金)午前10時~午後5時
          28日(土)午前10時~午後4時

高橋芳宣作陶展

会期  12月5日(土)~20日(日)
午前10時~午後5時

※詳細は次回のノイエスだよりでご案内いたします。

〈新刊のご案内〉

曽根ヨシ詩集  「花ふる夕暮」
定価2000円(税込)
発行所 ノイエス朝日 企画編集部
印刷  朝日印刷工業株式会社

詩人・曽根ヨシは「個人的経験の詩」と、あとがきに書くがそれは、長年連れ添った夫へのレクイエムでもあり、決別ではなく新たな出会い、始まりのようにも感じられる。
言葉には納まりきれない思いが庭先の花や、きちんと整理を終えた夫の蔵書(旅立つ前に本人がしたという)それらに囲まれて寂しさを包括する強さが感じられる。是非多くの人に手にとって生きるということ、生活をすることを深く考えてもらいたい。個人的経験ではあるが、曽根ヨシの言葉、詩の中に普遍的な大切なものをみることだろう。
併せて松山敦遺稿集「明けの書斎」(編集・曽根ヨシ)の一読を。
 *「明けの書斎」  定価3000円(税込)

※両著作とも、ノイエス朝日で扱っています。

*ノイエス朝日は、展覧会会期中以外は休廊しています。

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