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EXHIBITION | 展覧会

石川紫草色世界展

会期:2011年7月23日(土)~31日(日)
午前10:00~午後5:30

会場:ノイエス朝日 スペース1・2

石川紫草色(いしかわむらさきいろ)
2010年は奈良、平城遷都1300年の記念すべき年でした。
603年に聖徳太子は紫色を頂点とした「冠位十二階の律令制度」を作り上げ、優雅、高貴、神秘、永久性を象徴する色彩として珍重されました。
この紫草色の原料である「紫草」は、万葉集では「紫之根延横野之春野庭君乎懸管鶯名雲」(中之巻、春雑歌之中)と記されています。
これは、群馬県妙義山麓の横野を歌ったものといわれ、私たち日本人の色彩や美意識の象徴ともいうべきものです。
江戸期には武蔵野でも点在し、自生したり、また栽培され江戸紫色の原料となっていましたが、環境変化と化学染料の台頭とともにその姿を消し、現在では絶滅危惧種として幻の植物となっています。
石川貴啓は、三十年の苦闘の末、独力でこの「紫草」の栽培と色の復元を成し遂げ、未踏分野の領域を確立しました。
これは日本初の快挙といえます。
今、千年の時空をこえ、未来へ飛翔する「紫草色」を用いて、新たな創作に挑戦いたしました。
このたび東日本大震災でお亡くなりになられた方への鎮魂の誠を込めて紫草色を鎮魂色とさせて頂きます。

出品作家
◆紫草染編作家 杉 美和子
◆紫草衣装作家 半田 朋子
◆紫草染色作家 石川 貴啓

■石川貴啓 Ishikawa Yoshihiro 略歴
1951年 北海道生まれ(群馬県在住)
1999年 熊本県立美術館展覧会
2000年 福岡県立美術館展覧会/高知県立美術館
2001年 第20回日本の伝統芸術展賛助出品
            東京都立庭園美術館展覧会
2002年 三笠宮崇仁親王殿下紫草染作品献上
2004年 東京国際フォーラム東京古美術EXPO2004 特別展示
2005年 愛知万博「蘇った紫草色モードショウ」特別開催
2007年 銀座松坂屋百貨店、高島屋百貨店(二子玉川店)
           「石川貴啓・蘇った紫草色の世界展」開催
2008年 九州国立博物館「石川貴啓・蘇った紫草色の世界展」
2009年 国宝平等院鳳凰堂「日想感」復元模写、紫根提供、紫根塗指導
2010年 上海万博日本館イベントステージ公式展示
            「自然から生まれた石川紫草色の世界展」

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