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EXHIBITION | 展覧会

五天展 藝術は遊びの心

五天展作品
会期:2014 年12 月13 日(土)~ 21 日(日)午前10 時~午後6 時30 分
会場:ノイエス朝日スペース1・2

 

小松健一(写真)

フランスのニエプス兄弟が世界で初めて写真の撮影に成功したのは、1826年。彼らはこの写真のことを「太陽の描く絵」と名付けました。それから188年たった現在はどうでしょうか。写真発展の歴史を築いてきた銀塩写真は、姿を消して、デジタルカメラで撮り、インクジェツトのプリンター写真が世界を席巻しています。今やフィルムカメラで撮る写真家は、”特別天然記念物”に指定されるほど圧倒的な少数派となりました。
今回の作品展は、僕が10代の頃から50代に至るまでに、銀塩モノクロフィルムで撮影した上州・東京・沖縄・チリ・そしてヒマラヤの作品を「シルバーアートプリント」で展示します。このプリントは、オリジナリティーにこだわり、保存性を高めて1点、1点手焼きで仕上げたものです。特に東京、沖縄の作品は、撮影した当時、僕自身がプリントをした貴重な「ビンテージシルバープリント」です。全作品に、作者の直筆サインとシニアルナンバーを入れていますので、正式な「オリジナルプリント」としての価値を持つものです。どうぞ、会場で直に、ご覧いただきたいと願っています。 合掌

略歴

1953 年岡山県生まれ、群馬県に育つ。現代写真研究所研究科(第1 期生)卒。新聞記者などを経てフリーの写真家に。世界の厳しい風土の中で自然と共生する民族をライフワークに地球巡礼をしている。また、日本の近現代の文学、作家の原風景を切り口にした日本人の暮らしと風土や、沖縄、環境問題など社会的テーマを追い続ける。
『ヒマラヤ古寺巡礼』で2005 年(公社)日本写真協会賞年度賞、『雲上の神々―ムスタン・ドルパ』で第2回藤本四八写真文化賞(1999 年)、「琉球―OKINAWA」で第23 回視点賞(1998 年)、歌集『春ひそむ冬』で1983 年度新日本歌人協会新人賞受賞など。著書多数。個展は、ネパール国立アートギャラリーはじめ、国内外で多数開催。日本写真家協会理事、日本写真家ユニオン専務理事、日本リアリズム写真集団事務局長など歴任。
現在、公益社団法人日本写真家協会会員、協同組合日本写真家ユニオン会員、日本ネパール写真交流協会会長、全日本写真連盟関東本部委員、日本中国写真藝術協会理事、写真研究会「風」主宰、俳句誌「一滴」同人など

 

斉藤かほる(七宝)

日本の美しい四季の中を、何度通り過ぎて来たことだろう。
暑い暑いと慌ただしく過ぎ去ってしまった夏。散歩の折のあぜ道の草花に心を癒され、稲穂の豊穣に心を満たした秋。北風に向かって、ふみしめて歩いた冬。
その傍にはいつも創作という言葉がありました。時にはいきづまり、更によりよい作品をつくりたいと願っています。
今回は、写真や書、陶芸等異ジャンルの仕事をする機会を得ました。特に苦手な写真もなかなか面白いと体感しました。
作家の宇野千代は著書の中で「人の上に現在現われている能力は氷山の一角にしかすぎない。真の能力は水中深く隠されている。眼にはみえない力はどれ位であろうか」と言っている。新しいことに挑戦することで知らない自分を知る。隠れた能力を自分の力で出しきった所で一生は終わる。
いつまでも夢をもち続け、創作の道を歩いていきたいと思っています。

略歴

1967 洋画を学ぶ
1985 透明な色の美しさに魅せられ七宝を始める
1986 七宝初個展 高崎/ 群馬
1987 書家・古代文字研究家 小林石寿氏に師事
刻書・篆刻・書を学ぶ 七宝の書表現を始める
2000 個展 鳩居堂画廊 銀座/ 東京 (2005)
2005 個展 ノイエス朝日 前橋/ 群馬(2008、2010、2013)
2007 個展 日仏会館 恵比寿/ 東京
2011 個展 埼玉伝統工芸会館 小川町/ 埼玉(2014)
1994 年より個展・グループ展を県内外で多数
七宝・篆刻講師

 

住谷夢幻(書)

「書」は万人のものである。
文字を読まれることから 解放せよ。
「読む書」から「観る書」へ「詠う書」へ解きはなせ。
文字性にしばられないで、空間の新しい意識をもたなければならない。
文字の根元を再認識しなければだめである。
「書」でしか表現できないイメージを新たに創造するのだ。
感受性の領域を拡大するのだ。
文字は芸術性を得て、はじめて「書」となるのだ。
文字は、生成する。自己表出。自己排泄。
瞬発の世界をひらかなければアート性を持てない。
「書」は、線と空間〈余白〉による思念、想念の結晶である。
「書」は、瞬間化される文字の形而上学である。
「書」は、世界に意味を付与するのではなく「書」を一つの世界として存在させる。
「書」そのものである。
瞬間、瞬間ごとに未知の造形に直面しているのが「書」である。

略歴

1937 年(昭和12 年)高崎市東国分生まれ。
著作・展覧会
詩画集「住谷夢幻の16の花の詩による版画」
セリグラフ=金子英彦
詩集「光・風・空」
「岡田芳保(夢幻)の書展(東京・国立・青い鳥ギャラリー)
「夢幻の書展」(東京・神田・小川町ギャラリー)

 

高橋芳宣(陶芸)

甘楽の郷に陶房を移築し早や20 年が過ぎてしまった。
それより前の15 年間は加賀の地で時に冬の北陸のどんよりと手が届きそうな位に垂れ下がって来る灰色の雲のような重苦しい時期を時には過ごしていた。しかしそんな風土が加賀人の辛抱強さそれと地域文化への強烈な誇りを醸成して来た事は紛れもない事実で有り、関東で真逆に育った私には工藝する上で何もかもが乗り越えなければならない高いハードルだった。
手業を磨き単なる職人になるのはたやすい事だ。しかしそれだけでは上辺の仕事しか出来ない。若い頃彼の地で出会った物を見る角度の違う様々な方々。美酒美食を教えられよく遊びよく語った。そんな作る事と直結そうも無い経験がこの35 年間の作陶を支える土台となっている。
明るく過ごし易い甘楽の地で……、器作りの毎日……。
今更ながらそのように想う。

略歴

1974 年  新宿・柿傳角筈窯にて茶懐石の作陶に従事、
同時に数寄者・故 大河内風船子先生の作陶助手を務める
1976 年 九谷焼・須田菁華(三代目)窯に入門
1981 年 加賀市にて独立開窯 (月乃桂窯)
1992 年 群馬県甘楽町へ陶房を移し開窯
個展・常設 伊勢丹(新宿本店)、 茜( あかね)(鎌倉)
高島屋(日本橋)、 一客(大阪)、柿傳ギャラリー( 新宿)
その他各地美術工芸店

 

花兄(エッセイスト)

好きこそ物の上手なれ

創作という行為は身近に散らばっています。
自己表現は恵まれた才能の人だけに存在するものではありません。
だれにでも創作の「扉」は開け放されています。
違った「扉」をノックして創作の「4 つの扉」を開いてみました。

 

 

ノイエスに集う作家は、絵画、彫刻、工芸、書、写真、手工芸、そして詩や俳句、短歌、小説など幅広く制作活動をしています。
ある一夜の酒宴で、瓢箪から駒のように零れ落ちた話が今回の展覧会につながりました。
「五天展」とは、自分の制作はもちろん「天にも届くような気持ちで制作を続けよう」という作家の心意気です。今回は、普段制作をすることのない他分野に「遊びの心」で取り組もうという新たな試みです。
写真家の小松健一氏には写真作品を選んでいただき、斉藤かほるさんには七宝の指導を、高橋芳宣氏には、絵付け指導をしていただきました。
それぞれが背骨の通った仕事をしているだけに一点一点が個性溢れる「世界に一つ」だけの作品になっています。展示即売もしていますので是非、ご高覧いただき楽しんでいただければと思います。
なお、初日の3時より出品作家によるトークとティーパーティーがありますので併せてお出かけ下さい。

ノイエス朝日

 

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